管理費を抑えられる&快適。公園墓地が人気の理由

公園墓地という言葉をご存知ですか。その名の通り、公園と墓地が一体化させている空間を指します。一見ミスマッチに思えますが、便利なところも複数あります。市区町村の立場なら、管理費が安く済むこと。公園と墓地が共有されている以上、広い敷地が必要ですが、一か所にまとまっている以上管理しやすくコストも削減できます。

また参拝者のことを意識して、住宅密集地にしたり路線バスを増やしたりするなど、公園ならではの遊びと墓参りを共存させることができます。墓地で眠っている魂の立場なら、墓地という常時暗くて人寂しいところより、昼は賑やかでわいわい騒いでいるほうが安心できるのではないでしょうか。利用者の立場なら、大きい公園ならば知名度が高く、そこへ向かう交通手段も充実しています。そのため気軽に墓参りしやすく、散歩などの軽い運動との併用もできます。

このように公園墓地は管理費が安いなどのメリットもありますが、デメリットもあります。それは先程述べたとおり、広い敷地が必要なことです。一般的な過疎地ならともかく、過密地である都会で公園墓地を行うのは非常に難しいです。住宅だけでも精一杯なのに、公園と墓地のスペースを見つけることはかなり困難です。郊外になりすぎると、気軽に行けなくなってしまいメリットを潰すことになります。その土地に合わせた公園墓地にするしかないようです。